歯の表面をおおっているエナメル質が脱灰している(歯が溶ける)状態です。痛みはあまり感じませんが、歯の表面が白くにごっていたり、茶色などに着色してザラついていたりします。まだ穴になっていません。
歯面清掃やブラッシング、フッ素塗布を行い、歯の強化を行います。これ以上進んでいかないように定期健診で様子を見ていきます。
象牙質の層にまで進んで穴があいている中等度のむし歯です。冷たいものを食べたり飲んだりすると歯がしみます。
C2までは、歯を削る量が比較的少なくて済みます。麻酔を基本的には行い、削った後、詰め物や被せ物で対応します。通院は、1~3回必要となります。銀歯で治していくこともあるため、見た目を気にされる方は一度ご相談ください。
むし歯が大きな穴になって象牙質のすべてに及び、歯髄(神経)まで達した深いむし歯です。炎症を起こしたりすると、とてもはげしい痛みをともないます。
C3以降は、ただ虫歯を削り取るだけでなく、神経の除去や根の治療が伴います。詰め物ではなく、被せ物で対応する必要があります。通院も、5~6回以上必要になります。
歯が溶けたり欠けたりして根っこだけが残ってしまった状態です。このままにしておくと歯の外の骨の方へと感染が進んでいきます。
被せ物で対応できることもありますが、歯を抜くことも検討しなければならないこともあります。抜歯した場合には、入れ歯、インプラント、ブリッジなどで元の歯の機能と審美性を補う治療が必要となります。
むし歯を予防するには、まず原因から考えていきましょう。
むし歯は①細菌(むし歯菌)と②環境(歯の質)、③飲食物、④時間の4つの条件が重なったときに発生します。そのため、これらの1つでもゼロにすることができればむし歯にはなりません。しかし、現実的にこれは不可能です。 そこで、これら1つ1つの輪を小さくしていくことでむし歯を予防します。
以上の4つの要因を少なくしていくことでむし歯を予防できます。